禅とは


禅とはなにか


今から約2500年前、シャカムニ・ブッダが無我の禅定(ぜんじょう)に徹底して覚ったのは、「無分別こそ真実であり、分別は非実である」という真理です。

坐禅三昧の行により無思考・無分別の境地に徹底することで、本来の無分別のリアルなあるがままの地平に帰着したのです。
それから約1300年後、唐の時代の臨済禅師は、無分別の地平に活き活きと働く主体を、「無位の真人」と呼び、「無位の真人を体得せよ!」と弟子たちを激励しました。
内にも外にも位づけされない、何ものにも頼らない、とらわれない境地にあってこそ、本来の自己(無位の真人)が活き活きと働くのだというわけです。

思考・分別にとらわれるのは自我です。思考・分別はしてもその思考・分別にとらわれることなく働くのが無我の純粋生命「無位の真人」です。

「禅」は、無我の、「いまここ」を活き活きとまわりの命とひとつになって働く純粋生命です。

「いまここ道場」は、禅の純粋生命を、坐禅・読経・参禅等により、共に体感し体得する場です。



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