素晴らしきかな、この世界

2020年1月29日 at 20:33



天の海に 雲の波立ち 
   
    月の舟 星の林に 

        漕ぎ隠る見ゆ


満天の星が、遠く近く林のように輝き。その天の海を上限の月が船のように、波立つ雲間に見え隠れしているというのです。
「詠天」と題された柿本人麻呂の歌です。


北海道の禅友のお世話で、去年の9月は満天の星空のカヌーを、一昨年8月は満月のカヌーを阿寒国立公園で体験することができました。
涙がこぼれるほどの荘厳な美しさでした。


  【星空のカヌー、なおちゃん撮影】


「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」とカントの墓碑銘に刻まれてあるそうですが、星空にかぎらず、あるがままの自然の神秘に出会うことで、あるがままの自由な人間存在に帰ることが出来ると思います。

平凡な日常生活の中でも、
路傍の花や、空ゆく雲や、夕焼け空等……、
その気持ちさえあれば、自然の神秘に出会うことは出来ます。

良き人と出会い学び、美しい自然と出会い学び浩然の気を養う。

“WHAT A WONDERFUL WORLD! ”
素晴らしきかな、この世界です。