平常心

大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝し、全米大会に続く2連勝で女子世界ランキング1位になりました。

「INNER PEACE、インナーピース」

大坂なおみ選手が口にした言葉です。
直訳すると(内なる平和)ですが、心が静かで穏やかなときに、いいプレーができるという意味です。日本語では「平常心」にあたるでしょう。
相手のプレーにイライラしたり、プレーが思うようにいかなくて不安になったりすることなく、「平常心」を保つことで試合を良い方向へ導き自分の実力が発揮できたということです。

禅語に「平常心是道、びょうじょうしんこれどう」(無門関第19則)という公案があります。唐時代の禅僧南泉和尚に弟子の趙洲和尚が「如何なるか是道」と尋ねて、南泉禅師は「平常心是道」と即座に答えられたという、禅門では有名な公案です。

「道」とは、皆と共に行く真実に幸福な人生の大道です。
ですから、平常心を保つことはプロスポーツの世界だけでなく誰にとっても大切な人生の智恵です。

「平常心をもって一切の事をなす人、これを名人というなり」
柳生宗矩(徳川家の兵法指南役)の言葉ですが、どんな時でも平常心を保つことたやすいことではありません。
大坂なおみ選手は、平常心を保てた秘密に、《靴は右から履く》《朝食は必ずサーモンベーグルを食べる》など独自のルーティンがあることを明かしていたそうです。
ルーティン(routine)とは「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」などの意味です。

例えば私のルーティンは、①朝起きたら朝日と、晴れた日は遠くの富士山を拝む②軽くストレッチ・気功をしてから坐禅をする③
朝食前、ご先祖の仏壇に茶湯をあげて合掌礼拝する③寺を出るとき帰った時、外からご本尊と師匠の遺影に向かって「行って参ります、ただいま帰りました」といって合掌礼拝する等です。
お陰さまで、毎日(スッキリ・サッパリ・サワヤカ)に楽しく暮らしています。

皆さんも、是非自分なりのルーティンを作って、日々平常心をもって暮らしてください。

2019年2月1日