静寂

「静寂」と書き初めにかきました。
「動中に静寂を保持する」ことが、今年のテーマです。
白隠禅師は「動中の工夫は静中に勝ること百千億倍す」と言われています。
静中の工夫は、坐禅によりあれこれの思いを離れ、心しずかにあるがままの命に落ち着き安らぐこと、即ち心源に徹すること。
動中の工夫は、日常の慌ただしい生活の最中にあっても、心静かにあるがままの命に落ち着いて、環境に左右されない不動心を養うことと言えます。
即ち「動中に心の静寂を保持する」ことです。
さて、その秘訣は何でしょう……。
一、毎朝晩十分でも坐禅を続けて、いつでも思いから自由になれる禅定力を養うこと。
二、合気道の極意と同じで、動中にあっても完全な受動態・無の器・恵みの器と成りきることです。
完全な受動態と言うと、いかにも主体性が無いようですが、自我の思いにとらわれて余計なことをせず、その時その場で求められていることを素直にすることです。
「言うは易く行うは難し」で、
私にとっては永遠のテーマです。
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