天地自然を師とする
【飯田公園にて】
太上(たいじょう)は天を師とし、
其の次は人を師とし、
其の次は経(けい)を師とす。
最上の人は「天地自然」を師と仰ぎ、その次は「尊敬する人」を師と仰ぎ、更にその次は「教え」を師とする。
佐藤一斎の『言志四録』にある言葉です。
二十歳の頃から師と仰ぎ50年間参禅を続けてきた大井際断老師が遷化され、師と仰ぐべき人をなくしました。
71歳にもなれば、仰ぐべき師がなくて当然かもしれません。
しかし、禅の「己事究明」、己がどう生きるかを究明し続けることは生涯のテーマであり、師と仰ぐべきものから学ぶ姿勢は大切です。その意味で、大井老師は永遠の求道者でした。
師をなくして、
「さて、これからどう生きるか…」と考えたとき、ふと思い浮かんだのが佐藤一斎のこの言葉で、「天地自然」を師と仰ぐことにしょうと思いました。
芭蕉や西行のように、てくてくと歩き旅をしながら、自然にとけこみ自然を己が心として養い俳句や歌を作れたら最高でしょうが、せめて、散歩やハイキングで自然に親しもうと思っています。
庭仕事も土や植物等の自然が相手ですから、日々親しく自然に学ぶつもりで、無理はせずコンスタントに作務をすることにしました。
「天地自然を師とする」と決めると、
学ぶべきことが限りなくありそうです(^0^)
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